プロフェッショナル ユーザーが求めるVRワークステーション




プロフェッショナル クリエイターが求めるバーチャルリアリティ(以下 VR)は、インタラクティブなストーリーテリングの限界を探り、刺激的な新しい機会をもたらします。

現在、VRは、マスコミやエンターテインメント以外の業界でも導入されつつあり、依然として、VFXのアーティストの使い慣れたツールが必要とされています。
共通のテーマとして、近い将来に様々な家庭用VR製品を世に送り出すための没入型の3Dコンテンツが用意されつつあり、クリエイティブのプロフェッショナルがVR技術を利用するための新たな方法を探していることが挙げられます。


VRに要求される仕様
どのようなワークフローでも、ハードウェアを選択する方法は同じです。
高速なプロセッサーに大量メモリ容量、加えてSSDを使用すれば、バーチャルリアリティアセットの設計・開発が容易になります。
ワークフローで最も重要なのは、手持ちのアセットを展開する場合です。平たく言うと、「再生ボタンが押されたとき」が問題になります。





フレームレートの問題
プロフェッショナルなワークフロー向けのVR環境の構築に使用される現在の業界標準プラットフォームは、Oculus Riftで今後、ユーザーの関心を引くであろう強力なライバルはHTC VIVIです(動作要件はOculus Riftと同じ)。
一般消費者向けOculus Riftの最終スペック(開発者が開発すべき設計目標でもありますが)は、広く普及している2,160 x 1,200の解像度を持ち、2つのディスプレイに展開される表示を実現することです。
Oculus Riftは、毎秒2億3300万ピクセルで動作するOLEDディスプレイを使用し、Oculus Riftを使って最適な使い勝手を実現するには、毎秒75フレームを目標とする必要があります。基本的にこの解像度に対応したゲーミング PCであれば、この目標を達成するのは難しくありません。その際は、ハイエンドのGeForce グラフィックス カード やSLI装着したミドルレンジのGeForceカードをペアで使用すれば、容易に実現することができるでしょう。しかし、多くのワークステーションでの要求はプロフェッショナル向け NVIDIA Quadroベースのカードが使用されています。これはどうしたことでしょうか、





ならばGeForceか?
SLIに話を戻して検討してみましょう、VRは、ゲームやリアルタイム3D再生と同じ方法でSLIを使用しません。現在、Oculus Riftは、一般消費者向けのGeForceとRadeonのみサポートしており、1枚のカードしかサポートしていません。しかし、NVIDIAのGameWorks VRのAPIやライブラリ、機能については、その事情は変わりつつあります。GameWorks VRを使用すると、片方の目に特定のGPUを割り当てることが可能となり、複数のGPUを使ってスケールアウトすることができます。したがって、1枚のGeForce 980 Tiを使用すれば、手持ちのVRアセットを展開してすばらしいVR体験を実現することができます。さらにNVIDIAは、Quadro向けのVRソリューションもすでに対応を開始しました。但し、使用するには仕様要件を満たす必要があります。

それでも、ワークステーションにGeForce?
Quadroは、細かく調整されたドライバーが用意されており、驚くべき信頼性を備え、GeForceでは見られないような長寿命が保証されているすばらしいカードです。しかしその一方で、多くのVR開発者は、同じワークステーション上で設計・開発と「展開」をどのように行うべきかという問題に直面しています。3ds MaxのようなDirectXベースのVFXアプリケーションを使用しているならば、問題はないでしょう。GeForceのドライバーには、3Dゲームと共通のDNAを持つ非常に安定したDirectXドライバーが用意されており、Quadroの同等品と同じレベルで動作します。しかし、GeForceが適している場合、1台のワークステーションでワークフロー全体を完結させる必要があるかどうかを、自分自身とワークフローのために決める必要があります。現在のところ、最終製品については間違いなく必要になります。ただし、私たちは、同じワークステーション上でQuadroとGeForceの両方を試験することに成功しました。
この試験では、Quadroで駆動されたモニターで設計と製作を行い、最終的に展開されるアセットをGeForceカードに接続されたモニターとVR機器で表示することができました。VR開発で主に使用するアプリケーションをQuadro上で動作させるのが最適な場合、私たちは、これまでと同じように作業を実行できるQuadro/GeForceのハイブリッドシステムを構築することができます。


   

他に何を検討すべきか?
マルチGPUについてお話してきましたが、GPUが能力を発揮するのに必要なドローコールと3DコンテンツをそれらのGPUに供給するには、高クロックなCPUが必要なことを忘れてはいけません。インテル Corei 7 プロセッサー には、パフォーマンス向上のための空間が内蔵されており、BOXXは、それらの企業と連携してさらに優れたパフォーマンスを提供することが可能となります。これによりパフォーマンスが向上し、より滑らかなVR体験を提供することが可能になります。
また、ストレージには、SSDを搭載することで データーの読み出し、書き出しをさらに安定した高速性が求められるでしょう。

排熱は大丈夫?
マルチGPUとオーバークロックCPUは、多くの電力を消費します。しかし、BOXXのシャーシは、2倍の幅を持つ大きなグラフィックカードに対応できるように特別に設計されており、それらのカードに十分な空気を送り込むことができます。さらに、水冷方式を採用し、CPUの温度を抑えて静かさを保ちます。これらの閉ループシステムは、工場で密閉され、メンテナンスの必要がなく、50,000時間の平均故障間隔(MTBF)を実現しています。最終的には、現在起こりつつあるVR革命に必要なすべてのハードウェアをBOXXのワークステーションに収めることができ、お客様のニーズに応じてカスタマイズすることができます。

BOXXはVRを理解しています
BOXXでは、クリエイティブのプロフェッショナルの視点で、ワークステーションソリューションを提供することに注力しています。私たちは、お客様のワークフローを理解し、お客様が日々使用しているアプリケーションを使っています。VRは新しく、VRは刺激的です。そしてBOXXのスタッフも期待をして待ちわびています。お客様のプロジェクトについてお聞かせください。私たちは、VRとBOXXワークステーションを連携させて、いつでもお支援できるようお待ちしています。